今、人気なもの!!

 2023年の皆さんの目標はなんでしょう。仕事のこと、遊びのこと、趣味のこと、家族のこと、個人のこと、それぞれに頑張りたいこと、目指しているものがるのではないでしょうか。人生100年時代と言われる世の中、大きなスパンで目標を掲げる人、短いスパンで考えている人、さまざまです。

 世の中の動きを考えると、全体的に人手不足になっています。数年ぶりに日本に帰国しますと、飲食店の接客担当者はほとんど日本人以外の外国人です。昔は学生のアルバイトさんがやっていたような仕事もほとんどが外国人になっています。私の友人には労働型の仕事についている人も多く、会社の実状を聞いても労働者がいないそうです。私が住んでいるニューヨークでも深刻な人材不足で、雇用はあるのだが、働く人がいないという深刻な問題になっています。

 では、どの分野に皆さん集中しているのでしょう。現代の若者たちはいわゆる3Kに当たる仕事を好みません。3Kとは、きつい、汚い、危険の最初の頭文字Kを3つ集めた言葉で、労働条件が厳しい仕事を意味します。ですので、若者のほとんどが、ホワイトカラーと言われる事務系職業に就くのです。では、この事務系の仕事は安泰なのでしょうか。

 人材派遣の知人に聞いたことがあります。日本の雇用は40代半ば、50歳を過ぎると難しいと。理由は、コンピュータスキルが乏しい。上司の指示を聞かず、自分なりの理論を展開する。新しいことに馴染めない。など。アメリカでは考えられないお話です。アメリカで就職の質問で聞いてはいけないことは、年齢、人種、性別です。つまり、年齢や人種や性別で雇用の差別をしてはいけないということです。ただ、アメリカの場合は、3年から5年過ぎるとキャリアをアップするためにどんどん転職していきますが、日本の場合はいまだに終身雇用の流れがあり、一度採用するとなかなか辞めさせることができないという理由もあるのでしょう。

 では、どんな人が年齢を重ねても重宝されるのでしょう。それは、スキルです。昔「おしん」という番組がありました。私の年齢がわかってしまいそうですが。その主役おしんの生涯を描いたドラマですが、おしんは髪結い、いわゆる理髪業のスキルを持っていました。そのお陰で、長年働くことができ、そのスキルのおかげで、最終的には大型スーパーのオーナーにまでなるとお話でした。そうです。手にスキルを持っている人が最後まで求められるのです。

 相変わらずニューヨークでは日本の理容師さんや美容師さん、ネーリストさんの数が足りません。なぜニューヨーカーは日本人の美容師さんやネーリストさんを求めるのでしょうか。それは器用だからです。細かい心配りができ、丁寧に仕上げてくれるからです。今から手に職を考えている方、美容師さんか、ネーリストさんになりませんか。世界中で求められているはずです。